いけばな発祥之地「京都･六角堂」で因数分解してみてわかったこと【聖徳太子千四百年大遠忌記念｢花供養会｣＆池坊｢春のいけばな展｣】

（写真上段）毎年恒例「春のいけばな展」[会場：六角堂境内、家元道場、華道家元池坊（池坊ビル）]、今年（2022年3/25-28）は「春雷」を大テーマに、選りすぐりの華道家による600作品を展示。（写真中段）掛軸：書並びに画「満目春風」（合作：表千家家元･千宗旦、華道家元四十五世･池坊専永）と、その手前は家元･池坊専永の新作いけばな。（写真下段）左は会場を観覧する次期家元･池坊専好さん、右は池坊美佳さん

日本唯一の「いけばな資料館」（池坊ビル3階）では、期間中（3/25-28）特別展示「聖徳太子の伝記といけばな」開催。（写真上）フロアの一角に設えられた和の空間には、右奥｢聖徳太子および六臣像」（室町時代、伝土佐光信筆）、左奥「和」（昭和時代、四十四世家元･池坊専威 筆）、手前「次期家元･池坊専好 新作いけばな」。（写真下）華道家元四十四世池坊専威（せんい）は、当代四十五世池坊専永（せんえい）の父。「和」の一字には、六角堂を創建した聖徳太子が重んじた「和」、専威が生きた昭和の「和」、いけばなが大切にする調和の「和」などの意味と思いが込められていると想像される

六角堂では、期間限定で特別御朱印を授与しており（2021年11/10-2022年10/31）、また、大遠忌を記念した御香や御茶、飴、マグネットなども用意されている