百済寺樽プロジェクトでは、お酒を通じて滋賀県東近江市の地域活性化に取り組んでおります。この度、百済寺ゆかりの清酒「百済寺樽」の火入れが蔵出しされることとなりました。今回は新型コロナウイルスの終息を祈り、百済寺に伝わる護符とともに銘酒をお届けいたします。
■疫病退散祈願、銘酒と共に。
百済寺ゆかりの銘酒「百済寺樽(ひゃくさいじたる)」熟成された火入れ酒を、販売いたします。
今回は、毎年ともの違い、天台宗の僧侶「元三大師(がんざんだいし)」を添えて皆様のお手元にお届けします。
元三大師とは、平安中期に活躍した比叡山の高僧です。おみくじの創始者としてもしられています。数多くの功績を上げられたことから、百済寺も含めた天台宗の寺院で崇められているのです。
歴史によると、疫病神を退散したときに鬼の姿となったと言われており、その姿を写しとった元三大師の版木像が百済寺に伝わっています。
また、蔵出し前の9月7日に百済寺住職にご祈祷を行っていただきました。疫病退散祈願と合わせて、たくさんの方にお酒を味わっていただけるよう、インターネットでも数量限定で販売いたします。心穏やかにお酒を楽しんでもらいたいと思っています。
○百済寺繁栄の象徴幻の銘酒「百済寺樽」とは・・・?
紅葉の名所として知られる「釈迦山 百済寺」。
かつては「東洋一の寺院」「地上の天国」と称された知る人ぞ知る名刹です。
室町時代に隆盛を極めた象徴が幻の銘酒「百済寺樽(ひゃくさいじたる)」。
幕府や朝廷に献上、愛飲された「百済寺樽」は、清酒の起源「僧坊酒」発祥の一つとなりました。
○織田信長の強烈な愛憎、失われた「百済寺樽」の歴史
戦国の覇者、織田信長が魅了され、生涯で唯一の勅願寺と定めた百済寺。しかし天正元年(1573)、敵対勢力とも縁のあった百済寺をひどく憎み、信長の手により寺の全域が焼き討ちされ、人々に愛された「百済寺樽」の歴史に幕が閉じたのです。
○2代目百済寺樽として地域の手によって復活
444年の途絶えた歴史を復活させ、百済寺にかつての活気を取り戻すべく一人の女性を筆頭に、百済寺、地元農家(百済寺酒米生産組合)、地元酒蔵(喜多酒造株式会社)が立ち上がりました。当時の製法等の書物は焼き討ち時に焼失しており、献上先での書物や、村史、埋甕の遺構などから、百済寺で仕込まれていた清酒が「百済寺樽」という名で幕府に献上され愛されていたということは事実です。メンバーで話し合いを重ねた結果、今回は現代の人に愛される2代目百済寺樽として復活することができました。
2018年に仕上がり、今年で3回目の火入れ。
幻の銘酒をきっかけに「百済寺」が、かつてように繁栄していくことを願ってプロジェクトが進んでいます。
○お酒について
滋賀県東近江市百済寺町産「玉栄」使用
特別純米酒(60%精米)
米の旨味が引き立つ食中酒(やや辛口)
濱中住職が書き記した御朱印をモチーフにしたラベル
【お客様のお問い合わせ先】
百済寺樽プロジェクト 事務局
E-Mail: hyakusaiji.ricewine.pj@gmail.com
HPはこちら 幻の銘酒「百済寺樽」プロジェクト
URL:https://www.hyakusaijitaru.com/
ECサイト:https://hyakusaijita.thebase.in/