半蔵門ミュージアム、特集展示『阿弥陀信仰の美術』を 4月3日(土)から7月4日(日)まで開催

半蔵門ミュージアムのプレスリリース

半蔵門ミュージアム(東京・千代田区)は、4月3日(土)から7月4日(日)まで、第10期特集展示『阿弥陀信仰の美術』を開催します。本特集展示では、阿弥陀信仰の広がりの一端について、絵画を中心に美術作品8点を紹介します。三国伝来といわれる阿弥陀如来像を描いた画像、極楽浄土で説法する阿弥陀如来を描く浄土図、菩薩とともに阿弥陀如来が臨終の時にやってくる様子を描いた来迎図などを展示します。また、独自の阿弥陀信仰によって一宗を立てた、法然(1133~1212)と親鸞(1173~1262)にも焦点を合わせます。

阿弥陀信仰の美術

展覧会名: 『阿弥陀信仰の美術』
会期  : 2021年4月3日(土)~7月4日(日)
開館時間: 10時~17時30分(入館は17時まで)
      ※開館時間は変更する場合がございます。
休館日 : 毎週月曜日・火曜日
入場料 : 無料

「清海曼荼羅」江戸時代(17~19世紀)

「阿弥陀聖衆来迎図」室町時代(15世紀)

「親鸞聖人座像」江戸時代(17~18世紀)

■特集展示『阿弥陀信仰の美術』の見どころと、主な作品

1. 阿弥陀信仰の広がりの一端を紹介する展示構成
阿弥陀信仰とは、極楽浄土に住む阿弥陀如来に対する信仰のことをいいます。日本で阿弥陀如来への関心が高まったのは、7世紀のこと。飛鳥時代後期には、左右に菩薩を伴う「阿弥陀三尊像」や、極楽浄土で説法する阿弥陀如来を描く「浄土図」がつくられました。その後、末法思想が流行する平安時代後期に、阿弥陀信仰はさらに深化し、臨終の時に阿弥陀如来が迎えにくる様子を描いた「来迎図(らいごうず)」がつくられます。また、鎌倉時代には法然や親鸞が、それぞれ独自の阿弥陀信仰によって一宗を立て、教えを広めました。
本展は、そのような阿弥陀信仰の広がりを、
【(1)阿弥陀三尊像や浄土図】
【(2)来迎図】
【(3)法然・親鸞に関わる作品(坐像や絵伝)】
の展示構成でご覧いただきます。

2. 「清海曼荼羅」と「阿弥陀聖衆(しょうじゅ)来迎図」は必見
今回展示する「清海曼荼羅」は、紺地(こんじ)に金銀(きんぎん)泥(でい)を用いて極楽浄土の光景が描かれており、説法する阿弥陀如来のもと諸尊が集うさまは壮麗です。高さは約2メートルの比較的大きな作品で、日本に現存するものが少ないといわれています。
また「阿弥陀聖衆来迎図」は、仏画荘厳の伝統技法である截金(きりがね)や、雲の部分には雲母(きら)を用いており、よく見るとキラキラと光っています。

3. 一宗を立てた高僧の生涯を絵伝で学ぶ
平安時代以降、多くの祖師や高僧の生涯が絵巻などに描かれました。浄土宗の開祖法然の生涯を綴った「円光大師伝」や、浄土真宗の開祖親鸞の説話をまとめた「親鸞聖人絵伝」を展示します。

■地下展示エリアに江戸時代の「仏涅槃図」を特別展示
「仏涅槃図」は、今からおよそ2,500年前、お釈迦さまが80歳で亡くなられた時の様子を描いたものです。お釈迦さまの死を悼んで、さまざまな神々や菩薩、お釈迦さまの母である摩耶夫人、弟子たちから動物までもが集って、嘆き悲しんでいます。当作品は江戸時代に描かれた371cm×256cmの大作ですが、みなさまには間近でご覧いただきたいと思います。

■公式YouTubeチャンネルに動画を公開
当館公式YouTubeチャンネル( https://www.youtube.com/channel/UCoir-_7F5opek4TshopMC1g )に、特集展示『阿弥陀信仰の美術』と特別展示「仏涅槃図」の紹介動画を公開しております。

■その他イベント(1):スライドレクチャー
半蔵門ミュージアムの特集展示と常設展示および「仏涅槃図」について、当館学芸員がスライドを用いて紹介いたします。

日時:6月6日(日) 14:00~約30分間(受付開始13:30)
会場:半蔵門ミュージアム3階ホール
定員:40名(対象 中学生以上) ※事前申込不要(当日先着順)

■その他イベント(2):江戸歴史文化講座 第3回「ヨーロッパ人の江戸見聞記」
戦国時代から江戸時代に日本を訪れた外国人のなかには、母国の文化とのちがいに驚き、それを記録に留めた人がいます。彼らの目に、かつての日本はどのように映っていたのでしょうか。ヨーロッパ人が見た江戸城や町の様子など、江戸見聞記を中心に紹介します。

日時:7月4日(日) 14:00~15:00 (受付開始13:30)
会場:半蔵門ミュージアム3階ホール
定員:40名(対象 中学生以上) ※事前申込不要(当日先着順)
※新型コロナウイルス感染症の影響で、イベント内容を変更・中止する可能性がございます。あらかじめご了承ください。

■半蔵門ミュージアム概要
半蔵門ミュージアムは、真如苑が所蔵する仏教美術などを一般に公開するために設立した文化施設です。中核となる地下1階の展示エリアは、運慶作と推定される真如苑真澄寺蔵《大日如来坐像》(重要文化財)や上醍醐普門院の旧本尊で醍醐寺中興の祖・義演ゆかりの《不動明王坐像》(平安~鎌倉)などを紹介する常設展示と、テーマを変えて仏教絵画や経典などを紹介する特集展示で構成されています。また3Fシアターでは映像『大日如来坐像と運慶 祈りと美、そしてかたち』、『ガンダーラの仏教美術 ~釈尊の生涯を辿る~』がご覧いただけます。当館は地下鉄「半蔵門駅」出口すぐの都心の簡便な地にあります。入場料は無料です。

場所   : 〒102-0082 東京都千代田区一番町25
       <交通のご案内>
       東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」下車 4番出口(地上1階)左すぐ
       東京メトロ有楽町線「麹町駅」下車 3番出口から徒歩5分
       JR「四ツ谷駅」下車 徒歩15分
       ※駐車場・駐輪場はございません。
開館時間 : 10時~17時30分(入館は17時まで)
       ※開館時間は変更する場合がございます。
休館日  : 毎週月曜日・火曜日
       ※月曜日・火曜日が祝日・振替休日にあたる場合も休館
        その他、臨時休館あり
入場料  : 無料
館長   : 西山 厚(帝塚山大学 客員教授、奈良国立博物館 名誉館員)
問い合わせ: 半蔵門ミュージアム事務局 TEL 03-3263-1752
公式サイト: https://www.hanzomonmuseum.jp
Twitter  : https://twitter.com/hanzomon_museum

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監修:全国寺社観光協会

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