空海の思い描いた大日如来像、史上初の完全再現〜クラウドファンディングで支援を2022年2月17日まで募集中|讃岐国分寺「空海の大日如来像」再現プロジェクト~

四国八十番札所 讃岐国分寺のプレスリリース

四国霊場第八十番札所であり、国の特別史跡にも指定されている讃岐国分寺(所在地:香川県高松市国分寺町2065番地、住職:大塚純司)は、弘法大師空海が1200年前に造立し、500年前に戦乱で焼失した大日如来像を、東寺の寺誌である『東宝記』(国宝)の記録に基づき、史上初の完全再現に取り組んでいます。この度、そのためのご支援をクラウドファンディングサイト「READYFOR」にて2021年11月19日から2022年2月17日まで募集しております。

「READYFOR」クラウドファンディングサイト
https://readyfor.jp/projects/sanukikokubunji_02

完成イメージ図

■プロジェクトのきっかけ
当山は2013年に現代彫刻家の大森暁生氏に依頼し、このプロジェクトを開始しました。きっかけは讃岐国分寺に参拝に訪れた重度の障がいをもつ娘さんとそのご両親でした。参拝中も眉間にしわを寄せて苦悩する父親の表情を見て、その眉間のしわを消すような寺院ならではの感動を提供したいという思いから、空海の仏像再現を思い立ち、これまで足かけ9年間団体客へ口頭で仏像造りの説明をして寄付を募る勧進によって仏像制作を進めてきました。現在の完成度は9割ほどで、制作はまさに今、クライマックスを迎えています。

現在の制作状況

■プロジェクトの特徴と社会的意義
空海が1200年前に東寺に造った大日如来像の特徴は、寺誌『東宝記』(国宝)に記録されています。その特徴とは、1. 蓮華座の下に八頭の獅子を置く、2. 光背に金剛界三十七尊を備える、3. 五仏を十字形に配する冠を戴く、というものです。これらの特徴を全て備えた像はこの世に一体も現存しません。この独特の仏像の姿には、空海が唐から持ち帰った最先端の密教思想と、日本の平和と人々の幸福への切なる願いが込められています。この仏像はいわば、空海の精神の純粋な結晶なのです。

仏像は、多くの人々が力を合わせて造ることにこそ、その本来の意義があります。聖武天皇は疫病を鎮め国民が安穏に暮らせるよう、全国の人々に協力を呼びかけて、各地の国分寺と奈良の大仏を造りました。空海も同じく、東寺や高野山に護国安民への祈りを込めた仏像を数多く造りました。奇しくもコロナ禍の真っただ中で、疫病の終息と人々の平穏な日常の回復を目的として取り組む仏像造りは、聖武天皇と弘法大師の理念の再現です。

制作には、現代日本の彫刻界を牽引する若手実力者、彫刻家 大森暁生が当たっています。氏は彫刻家の籔内佐斗司氏のアシスタントを経て独立、その類稀な造形力は多くのファンを獲得、今や押しも押されもせぬ彫刻界のトップランナーの一人です。その大森暁生氏は現在、三重県のパラミタミュージアムにて作家人生25年を振り返る大規模な回顧展を開催中であり、同展にて現在制作中の大日如来像の台座に据える八体の獅子像を出展中です。同獅子像は八大明王の変化身として制作したもので、八大明王の完全立体化は仏教彫刻史上、初めての挑戦です。

パラミタミュージアム公式サイト 彫刻家 大森暁生展
https://www.paramitamuseum.com/plan/exhibition.html

大森暁生展チラシ(表)

大森暁生展チラシ(裏)

2021年1月に初めてのクラウドファンディングに挑戦しました。すると、テレビ、新聞をはじめとする数多くのメディアに紹介されるなど、大きな反響を呼び、目標金額1千万円を上回る約1千3百万円のご支援が寄せられました。本プロジェクトの文化的価値が社会に広く認めて頂けたことを大変ありがたく感じております。しかし、長引くコロナ禍により、その後も参拝者は全く回復しないどころか、昨年よりもさらにひどい状況です。そこで、ふたたびクラウドファンディングによって広く協力をお呼びかけして、仏像の完成を目指すことを決意致しました。

■リターンについて
3千円 :お気持ちコース
     (返礼品なしのコースです。ご支援を全額仏像造りに活用します。)
1万円 :仏像内にお名前を納入
3万円 :プロジェクトロゴ入りオリジナルトートバッグ
5万円 :お願いごとを仏像内に納入
10万円 :仏像同材のお守りを授与
15万円 :住職手造りの陶器製フリーカップ(十六大菩薩を表す文字入り)
50万円 :念持仏を授与
100万円:小仏像授与

※その他にもリターンを設けております。
 詳しくはクラウドファンディングサイトをご参照ください。
https://readyfor.jp/projects/sanukikokubunji_02

■プロジェクト概要
プロジェクト名: 讃岐国分寺「空海の大日如来像」再現プロジェクト
期間: 2013年3月開始~2022年内に完成予定
URL: https://readyfor.jp/projects/sanukikokubunji_02

■寺院概要
名称: 讃岐国分寺
代表者: 住職 大塚純司
宗派: 真言宗御室派
所在地: 〒769-0102 香川県高松市国分寺町国分2065番地
讃岐国分寺公式サイト: https://sanukikokubunji.jp/

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監修:全国寺社観光協会

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