子どもの健康増進を坂田金時(金太郎)の墓前に祈願
毎年5月5日の「こどもの日」に、兵庫県川西市の飛び地に位置する満願寺で、子どもの成長を願う「金時まつり」が開催された。会場の満願寺には、約2,000人の観客が訪れた。金堂前で行われた「餅まき」では、川西観光プリンセスらが撒く餅約500個に、親子連れなどが手を前に伸ばし、大きな笑い声や歓声などが境内に響きわたった。
金時まつりは、昭和61年から始まり、今年で36回目。「金時まつり」の名前は、その昔、川西市にゆかりの深い源頼光公の家来で、その頼光公の四天王の一人として大江山の鬼退治などで活躍したと伝えられている「坂田金時」に由来するもの。この坂田金時のお墓が川西市の「満願寺」にあるという伝承から、幼少期の金太郎のような元気な子どもになりますようにと、子どもの健康や安全などを祈願し、始まった。
この日、坂田金時の墓前で供養祭が行われ、供養祭には「金太郎みこし」も参列。杖道・演武の披露に続き、子どもたちによるダンス・童謡などが始まり、子どもモルック体験会なども行われた。
恒例の「餅まき」では、川西市観光協会の協力で「川西観光プリンセス」らが餅まきを実施した。
住職の若田 等淳さん(わかた とうじゅん)は「元気いっぱいの金太郎のように、子どもたちも健やかに成長してもらいたい」などと話していた