フルタチはどう生きるか。古舘伊知郎が釈迦コンシェルジュと共著 『人生後半、そろそろ仏教にふれよう』7/16発売

株式会社PHP研究所のプレスリリース

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は『人生後半、そろそろ仏教にふれよう』(古舘伊知郎/佐々木 閑 共著/税込 1,144円)を発売します。本書は、仏教をライフワークにするフリーアナウンサーの古舘伊知郎氏と、古舘氏が師匠と仰ぐ仏教研究第一人者の佐々木閑氏との共著です。69歳となった古舘氏が「釈迦の教え」を専門家に学び、死生観について語り合います。

若くして亡くなった姉の看取り体験がきっかけ

人生において「老・病・死」と向き合う事は避けられません。それらは年を重ねることで身近になり、意識することも多くなります。フリーアナウンサーの古舘伊知郎氏は、最愛の姉を42 歳の若さで亡くしたことで「死」を実感しました。この時の看取りの体験が仏教を学びたいと強く思ったきっかけになったと言います。以来、生きることへの漠たる不安に対する保険として、また欲と自我が強い心の拠り所として、仏教は古舘氏にとって欠かせないものとなりました。いまでは、一人語りのライブで「釈迦の推し活」について熱弁するほど、その教義に魅せられています。

仏教にふれはじめたきっかけは姉の死により、「人生後半を自分はどう生きるか」につい考えたからでした。当時はちょうどバブルが弾けたあとで、日本経済が急激な不況に陥っていました。働いて収入を得ることは大事、日々の生活からは逃れられないと思う一方で、この世界はかりそめなんじゃないかという漠たる思いもありました。
(本文「はじめに」より)

古舘伊知郎が推し活する釈迦の教え

本書は、人間の普遍的な悩みや煩悩について、古舘氏が「天下一品の釈迦コンシェルジュ」と敬う佐々木 閑氏と対談しながら、初心者には近寄りがたい仏教の世界を「古舘節」で分かりやすく解説します。自我や欲が強く、病気や死への恐怖感が強い古舘氏は、釈迦の仏教にふれて、それまでよりも自我と欲に正直に向き合えるようになったと言います。仏教についてなら何時間でも話せると言う古舘氏が、影響を受けた物事のとらえ方や、心がやすらぐ考え方を紹介します。

釈迦の仏教は、苦から逃れるトレーニング

数ある苦しみの中で古舘氏が特に自覚しているのが、人を憎んだり羨んだり妬んだりする「怨憎会苦」。
古舘氏は、この苦しみから逃れるトレーニングを「怨憎会苦マンション」と呼び、自分の邪悪さがマンションのクローゼットに収まっている様子をイメージし、客観視することで憎しみや嫉みから発生する苦しみを少しずつ軽減するようにしています。

分別も両極端もダメ! ほどほどがちょうどいい

釈迦が悟りを開いて初めて弟子に説法した教えが「中道」です。これは極端な考えは避け、歩み寄った中庸の道を行くという意味です。古舘氏は多様な選択が求められる現代において、この教えはAかBか決めずとも「ちょっといい加減でもいいんだよ」と言ってくれているようで惹かれると言います。

【著者プロフィール】

著者近影:古舘伊知郎

古舘伊知郎(ふるたち・いちろう)
フリーアナウンサー。1954年、東京都生まれ。立教大学を卒業後、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。プロレス、F1の実況は「古舘節」と呼ばれ一世を風靡したのちにフリーに「報道ステーション」のキャスターを12年間担当。立教大学経済学部客員教授。著書に『喋り屋いちろう(』集英社)など。

 

 

 

著者近影:佐々木 閑

佐々木 閑(ささき・しずか)
花園大学特別教授。1956年、福井県生まれ。京都大学工学部工業化学科卒。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。文学博士。専門は仏教哲学、古代インド仏教学。花園大学教授などを歴任。著書に『NHK「100分de名著」ブックス ブッダ 真理のことば『』大乗仏教『』宗教の本性(』いずれもNHK出版)など。

【書誌情報】

タイトル:人生後半、そろそろ仏教にふれよう
著者:古舘伊知郎/佐々木 閑 共著
レーベル:PHP新書
判型・製本:新書判並製
ページ数:200ページ
定価:1,144円(税込)
発売日:2024年7月16日
ISBN:978-4-569-85739-8
発売元:株式会社PHP研究所

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監修:全国寺社観光協会

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