▪特別展「みろく」は、4つの章(地域)で構成されている。
・第1章:ガンダーラ(弥勒像誕生の地)
・第2章:アフガニスタン
・第3章:西域(現在の新疆省)と中国
・第4章:日本
▪主な展示作品
・バーミヤンE窟仏龕及び天井壁画《青の弥勒》 想定復元(2021年)(東京藝術大学COI拠点)
・敦煌莫高窟275窟《弥勒交脚像》再現(70%縮小)(東京藝術大学COI拠点)
・法隆寺金堂9号壁画《弥勒説法図》 想定復元(東京藝術大学COI拠点)
・《弥勒来迎図》模写(芸大美術館)
・《弥勒三尊像》(芸大美術館)
・《バラモン形菩薩頭部》 (平山郁夫シルクロード美術館)
・《弥勒菩薩坐像》(平山郁夫シルクロード美術館)
・東大寺中性院《弥勒菩薩立像》模刻(個人蔵) など
※藝大「クローン文化財」については「寺社Now17号」(2018年1月号)掲載記事参照↓
2018.01.20寺社を未来につなぐ最先端テクノロジーの活用
自然劣化や災害、破壊などで本来の姿を失った文化財を、クローンとして現代に甦らせる技術を東京藝術...
バーミヤンE窟仏龕及び天井壁画《青の弥勒》 想定復元(2021年)©東京藝術大学COI拠点:壁画の再現には、破壊前に撮影された膨大な調査資料がもとになっている。1970年代に京都大学の調査団が撮影した約15,000点の中判ポジフィルムなどを手がかりとして試行錯誤を重ね、破壊前の「青の弥勒」の全貌をデータ上で再現することから始まった 【写真:寺社Now編集部】
バーミヤンE窟仏龕及び天井壁画 模型 東京藝術大学COI拠点制作:天井壁画 は、バーミヤン東大仏仏龕の頭上に描かれたもの。タリバンの破壊前にすでに壁画の半数以上が剥がれ落ち、岩肌が露出していた 【写真:寺社Now編集部】
バーミヤンE窟仏龕及び天井壁画《青の弥勒》 想定復元 制作過程(2021年)©東京藝術大学COI拠点:膨大な写真資料からデジタルデータを作成し、それをもとに立体制作に取りかかる。土壁層や壁画表面層を作成し、壁画の表面を和紙にプリントをして再現して、立体壁面の凸凹にそわせながら貼り付けていく。そのあとにラピスラズリなどを使って手彩色をする。デジタルとアナログが融合したまさに現代のアートとも言える
バーミヤンE窟仏龕及び天井壁画《青の弥勒》 想定復元 制作過程(2021年)©東京藝術大学COI拠点:「麗しの菩薩」と呼ばれた弥勒を、現代の熟練の芸術家たちが当時の画工たちと精神を通わせながらその姿を仕上げていった
バーミヤンE窟仏龕及び天井壁画《天翔る太陽神》 想定復元(2016年)©東京藝術大学COI拠点:会場は、東大仏仏龕の目線で、現地バーミヤンの街を眺める設計となっている
バーミヤンE窟仏龕及び天井壁画《天翔る太陽神》 想定復元(2016年)©東京藝術大学COI拠点:1つ前の画像にある弥勒像の前方から見上げてみた。輝くようなラピスラズリの青色が印象的だ 【写真:寺社Now編集部】
バーミヤンE窟仏龕及び天井壁画《天翔る太陽神》 模型 東京藝術大学COI拠点制作:天井壁画はいずれも、2001年に仏龕と共に破壊され、現場には一片のかけらも残されていなかったという 【写真:寺社Now編集部】