かつてこのまちが輝いていた時代の邸宅が、オーベルジュとして現代によみがえった。
東京から車で2時間半。日本仏教三大霊山のひとつ、山梨県の身延山に、日蓮宗の総本山・久遠寺がある。その山内への入口となる総門をくぐってすぐにあるまちの象徴的な場所に、日蓮聖人降誕800年となる今年(令和3年)、一棟貸しの古民家オーベルジュ「迎賓館えびす屋」が誕生した。
運営にあたっているのは、身延山におよそ20ある宿坊のひとつで、550年の歴史を誇る覚林坊の女将と彼女を慕って集まったユニークな仲間たちだ。
噂によると、迎賓館えびす屋は、どうやら単なる宿泊施設ではないらしい。みるみる元気を失いかけている宿坊街のために、「今動き出さなければ!」と決意した宿坊の女将とそのチームが見ているまちの未来とは!?