奥能登の過疎地に希望の宿坊〜食と文化の泊まれるお寺「乗光寺」(石川県珠洲市/能登半島最先端)

奥能登に日本の今がある。能登半島の先端に位置する石川県珠洲(すず)市。かつて、狼煙の灯台や見附島といった市内の観光地は、訪れる人でごった返し、旅館や民宿は大いに繁盛した。神社や寺の境内には、遊ぶ子供たちの歓声がこだました。ところが現在は、人口は半減し、少子高齢化が進む典型的な過疎の町となっている。半島を縦断する鉄道も廃線となり、観光的には地理的に大きなハンディを負っていると言えるだろう。当然、宿泊施設もほとんど壊滅状態だ。
そんな珠洲のまちで、500年の歴史を持つ乗光寺が庫裡を大改装して宿坊を開設したのは平成29(2017)年のこと。寺と、そして地域のために。

奥能登の珠洲には、豊かな海と山があり、「食」が注目されている。金沢大学と連携して、市内の廃校舎を活用した「能登半島 里山里海自然学校」が開校、「里山マイスター養成講座」という本格的なカリキュラムもスタートしている。食育体験の提供施設やも農山漁村交流プロジェクトも始まっている。まちが動き出した。

乗光寺(真宗大谷派)落合治夫第23代住職(中央)と坊守の誓子さん(左)、副住職の紅[こう]さん(右)、親子3人で寺を守る。坊守はノンフィクションライター、副住職は染色家、それぞれのもうひとつの顔も個性的

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