イベントをきっかけに結び直された、お寺と地域のつながり
――初回から500人が訪れて、大盛況だったとか。
お寺の縁側の風景にカレーの写真をコラージュした画像をメインビジュアルにして、フェイスブックのイベントページで告知しました。これが広い範囲に拡散されたようです。ただそれよりも、運営を手伝ってくれた若いメンバーと、高齢の檀家さんたちとの交流が生まれたことが収穫でした。打ち上げで、さまざまな世代が一緒になって盛り上がっているのを見て、「またこの景色を見たい」「関わりの場をつくり続けたい」と思いました。
――イベントを機に、一過性ではない地域の人たちのつながりが育まれたんですね。
開催を重ねるごとに運営メンバーも増えていきました。月に一度お寺を清掃する取り組みや、檀家さんの家でカレーを食べる企画も自発的に生まれたんです。そうして、若者たちと檀家さん、地域のみなさんとの関係が結び直されていきました。
「カリー寺」をきっかけに、檀家さんと中平住職との関係の結び直しも起きました。檀家さんたちは取り組みを通して、中平住職の僧侶以外の顔を目の当たりにし、その人となりを理解したようで。彼らのつながりもまた、より強くなったんです。