公益財団法人日本生態系協会(本部:東京都豊島区、会長:池谷 奉文)が2016年に開苑した「森の墓苑」が、千葉県長南町のふるさと納税の返礼品に採用され、2021年10月6日(水)より「ふるさとチョイス」にて受付が開始されました。このふるさと納税を通して、墓苑のある長南町の自然と共存したまちづくりに貢献できればと考えています。ふるさと納税のほか、樹木葬、終活、SDGsに関する情報の一つとして、お知らせします。
【森の墓苑について】公式web http://www.morinoboen.org/
森の墓苑は正式な許可を得た人間のお墓です。墓石の代わりに地域にもともとあった木を植え、生きものとともに育むことで、かつて開発で失われた森を再び豊かな自然の森に戻す ―環境の時代にふさわしい樹木葬・自然葬のコンセプトを掲げて、千葉県長南町で2016年に開苑しました。
敷地はかつて建設用の土砂採掘跡地で、自然が失われた場所でした。自然の森が残っている周囲の土地も取得しているため、ここから種を集めて苗木づくりから開始しました。適度に育った苗木は墓標として区画に植え、同時に在来の野草の種をまき、外来種の植物は抜くなどの管理をして、50年の歳月をかけ、房総丘陵に昔からある自然の森の姿を取り戻す計画です。このような作業に必要な資金は、区画の契約金や管理料を充てています。
最近、増えてきた樹木葬は、購入希望者が持つイメージと違ったという声をよく聞きます。特に、数年から十数年経つとご遺骨を掘り出し、契約した区画から合祀墓に移動することは知られていません。その点、森の墓苑はご遺骨を布袋に入れたあと土の中に埋葬するので、文字通り土に還ることになります。
他にも宗教と無関係、ペットと一緒に埋葬できる、子どもや孫に負担をかけたくないといったお墓選びの課題も解決するほか、森づくりの一役を担うことで“亡くなった後に社会貢献できる”との理由から、森の墓苑に興味を持つ方が年々増え、全国各地からご契約をいただいています。
なお、これまで森の墓苑では、自然の森づくりに関心の高い、学生、NGO、企業の方々の研修を受け入れたり、一般の方向けに植樹植草イベントや生きもの観察会を実施するなど地域貢献・社会貢献をして来ました。このような活動実績により昨年4月、「体験の機会の場」に千葉県で初めて認定されるとともに、千葉県の「ちば環境学習応援団」(受入型)にも登録されました。
【区画について】
区画は個別墓と合葬墓の2種類あります。合葬墓には「やまざくら区画」と、「こなら区画」のふたつがありますが、今回、ふるさと納税返礼品の対象となるのは合葬墓「こなら区画」です。
「こなら区画」は、この地域に自生するコナラの木をシンボルとし、その周りに1名様ずつご遺骨を布袋に入れて埋葬します。ご家族やご友人などで隣り合ってのご契約も可能です。埋葬する場所はお選びいただけます。同じ場所にペットを一緒に納骨することも可能です。長南町への100万円以上のふるさと納税に対して、1名様の永代使用権(30万円相当)が与えられます。
※埋葬予定者がご存命の場合にかかる管理料、保証金、ペットの埋葬費は、ふるさと納税寄附金とは別途必要となります。
◎千葉県長南町 ふるさと納税webサイト
https://www.town.chonan.chiba.jp/chousei/zaisei/furusato_nouzei/451/
◎取扱いサイト
株式会社トラストバンク「ふるさとチョイス」
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/12427/5213824
【協会について】公式web https://www.ecosys.or.jp/
公益財団法人日本生態系協会は、持続可能な自然と共存する、美しいまちづくり・くにづくりを提案するシンクタンクです。主な事業は、生物多様性の保全等に関する政策の議員への提言、エコロジカルネットワークをはじめとした施策の行政への提案、ビオトープ管理士資格・こども環境管理士資格の認定、企業が所有する緑地のJHEP認証、学校・園庭のビオトープの普及などです。
2016年からは、環境団体として日本で初めて、自然の保全と再生を目的とした墓地「森の墓苑」の運営をはじめました。