シモン(ペトロ)、ヤコブ、ヨハネ、トマス、マタイ、ユダ……イエス・キリストは、福音を伝えるために12人の弟子を選んで使徒とした。
仏教の開祖・釈迦(しゃか、ブッダ)にも、10人の直弟子「十大弟子」がいた。さらに、入滅する涅槃時に後を託した16人の高弟「十六羅漢(らかん)」、入滅後に集い、教えを集め、仏典編纂に関わったと言われる500人の弟子「五百羅漢」がいた。維摩居士(ゆいまこじ)に代表される在家信者たちもあとに続く。
伝える人がいて初めて、教えは広がる。
そして、その伝える人それぞれにも個性とドラマがある。
龍谷ミュージアム(京都市下京区)の春季特別展「ブッダのお弟子さん―教えをつなぐ物語」の主役は、彼らだ。国宝2件、重要文化財14件を含む約90件におよぶ国内外の貴重な絵画や彫刻、仏教経典をもとに、インドや東南アジア、東アジアで大切に伝えられてきた「ブッダのお弟子さんたち」の個性あふれる姿と物語に焦点を当てている[会期:2022年4月23日~ 6月19日]。
〈本展の構成〉
第1章:初めての仏弟子、そして釈尊に帰依した神々や人々
第2章:釈尊の涅槃を見まもった仏弟子たち ―釈尊からのメッセージ
第3章:仏弟子から十大弟子へ
第4章:羅漢と呼ばれた弟子たち
第5章:羅漢図より読み解く出家者の生活
会場:京都・龍谷ミュージアム
会期:2022年4月23日から6月19日まで(期間中、展示替えあり)
開館時間;午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜休館
入館料;一般1300円ほか。オンライン予約も可能
HP:https://museum.ryukoku.ac.jp/a