谷口住職が苦心の末に辿り着いた配信スタイル
※構成図、機材配置は令和3年6月現在のもので、変更になる場合あり
映像と音をそのまま配信するのではなく、一度パソコンに取り込み、編集ソフトで画質の編集や音声のノイズを除去し、各所へ配信を行う。配信先を1か所に限定しないのは「例えばニコニコ動画は若い人が多い、ユーチューブは世代の幅が広いというように、それぞれ視聴者の特徴が異なります。より多くの人に見てもらうには、こうして配信先を複数持つことが重要」との思いから。
本堂内の映像･音だけでなく、山里の雰囲気も届けようと外部にもカメラとマイクを設置。こうしたことで、誰もいない本堂の映像に野鳥の声が入り、のどかな環境も感じてもらえている。「きれいな映像と鳥のさえずりは結構喜ばれています。家の中にお寺が来たようだ、とコメントをくださる方もいました」。
さて、上で紹介した配置や機材の組み合わせ方が、谷口住職が学生時代に3年ほどプログラム開発に携わった経験があるからこそできたこと。そこまでの知識がない人はどうすればいいのか？
「画質や音声のクオリティにこだわらなければ、スマートフォンでも可能です。Facebookやインスタグラムでのライブ配信は手軽にできますから、まずはそこから始めてみてはいかがでしょう。機材を増やすと、カメラのアングルやマイクの配置など悩みは尽きなくなりますし、編集するためのパソコンとソフトが不可欠になります。ただ、知識がそこまでなくても、視聴者の中に詳しい人がいて、教えてもらえる場合があります。これはオンラインの良さですね」
