「明通寺は昔も今も地区の誇りです。松永地区での宿泊を立案する際に一番の魅力は朝にあると決まったのですが、それをもっとも感じてもらえるのは明通寺での体験だと関係者の意見が一致しました。そこで寺での体験を中心に、地域の資源をできるだけ盛り込んだ宿泊プランが完成したのです」と、企画に携わった株式会社まちづくり小浜「おばま観光局」代表の御子柴北斗氏は語る。
寺院側に企画を提案したところ、地域のためになるなら、と早朝の体験やその他の企画についても協力を惜しまないとの快諾を得た。
「地区の住民にとって、明通寺は宝です。その良さも、松永という山村の美しさも未来へ残したい。そのためには人に来てもらわなければなりません。今回はその思いを地区全体が共有したことで実現できました」
自治体が主体となり、地域の寺社に協力を仰ぐ活性化策は近年増えている。実現の核となるのは思いの共有化だ。そしてその次に、認知の拡大と利用者増のために、しっかりとしたブランディングが重要となってくる。
まちづくり小浜の御子柴氏は、もともとは農林水産省から小浜市に出向したことがきっかけで、のちにキャリア官僚の職を辞して小浜に移住し、全力で、そしてしなやかにまちづくりに取り組んでいる。「松永六感」のチャレンジは、寺社を核とした地域活性プロジェクトの一つのモデルケースとなる可能性を秘めている。
採れたての野菜をいただく創作精進料理コース
東アジアとつながる歴史と文化の玄関口「若狭湾」まで車で5分。山と海と歴史をフルに堪能できる
小浜には優れた寺社仏閣が多い一方、中心街から外れた山あいにあるため、都市部からのアクセスが課題となっている。そうした課題の解決をめざして、2021年9〜11月に、AIデマンドバスの仕組みを使った周遊促進の社会実験を開始。同時に、観光客の拝観を日常的に受け入れている8つのお寺(本堂や仏像が国宝や重要文化財の指定を受けていてる八ヶ寺)を取り上げたウェブサイト「小浜八ヶ寺巡り」(https://www.obama-8-temples.jp)を立ち上げた。
【松永六感】https://www.matsunagarokkan.com/
住所:福井県小浜市門前 9-4 松永六感 藤屋
電話:0770-57-1528
【小浜八ヶ寺巡り】https://www.obama-8-temples.jp
※この記事は、雑誌『寺社Now』30号(2020年3月発行)をもとに再構成したものです。
詳細につきましては直接お問い合わせください。
2020.06.10「松永六感」は、日々に追われる都会の方にこそ体験していただきたい、国宝の寺社や農村への滞在を通して「自分を見つめる」特別な体験です。 ...
2020.10.06「松永六感」は、多忙な日々に追われる方にこそ体験していただきたい、国宝の寺社や農村への滞在を通して「自分を見つめる」特別な体験です。
松永...
2020.02.25松永地区農泊推進協議会のプレスリリース 松永地区農泊推進協議会では、福井県小浜市松永地区が一体となって「五感の先をひらく」マインドフル...
2020.02.19「美と健康を手に入れる!」をテーマに、味噌をはじめとした発酵食品に関心を持つ女性をターゲットにした地元原料のみの味噌仕込みイベントを、明通寺...
2020.02.18京都とNYを拠点に活躍する"カリナリーディレクター"中東篤志氏と、内科医で味噌ソムリエ"Dr.Miso"関由佳氏による、野菜と発酵をテーマに...
2020.02.12「松永六感」プロジェクトの開始を記念して、岩佐十良氏(自遊人編集長)、中東篤志氏(One Rice One Soup Inc. 代表)をお招...
2020.02.03松永地区農泊推進協議会のプレスリリース
「松永六感」は、日々に追われる都会の方にこそ体験していただきたい、国宝の寺社や農村への滞在を通して...