1300年の歴史ある聖域で心身を浄化!拠りどころ・集いの場としての宿坊【広島・安芸国分寺】

かつての国分寺があった場所は歴史公園として国の史跡に指定され、自然豊かな環境が広がる。しかも最寄り駅からは10分ほど。公園の一角が現在の安芸国分寺

境内には雑木林があり、ここで採れる淡竹(はちく)が精進料理に使われることもある

住職と行政の思いがシンクロしてプロジェクトは動き出し、地域の協力も得て、住職自身も施設の改造にDIYで汗を流すなどすることで、計画スタートからわずか1年足らずで開設にまで漕ぎつけた。

本来的には仏教にふれる場としての宿坊ではあるが、旅の宿でもあり、楽しみも多い。食事は有機や地産の野菜を用い、時には自然豊かな境内地に自生する山菜も取り入れる。

また寺院の歴史や地域の話をして興味も持ってもらえた人には、境内地や周辺の散策を提案することもある。せかっく訪ねて来てもらったからには、寺院という空間だけでなく、地域ともつながってほしい、そう考えるからだ。

護摩堂の奥、本堂から続く形で客殿があり、その2階に2室、計6名が利用できる部屋がある。食事は客殿の広間を利用

食事は動物性の食材を一切使用しない精進料理。胡麻豆腐の代わりにピーナッツ豆腐が用意されるほか、山芋と枝豆を漉した蒸し物など、料理の随所に工夫が光る

朝食は皮を剥いた蕎麦の実ともち麦の雑炊に、季節の山菜の炊き合わせや果物がつく

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監修:全国寺社観光協会

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