■第3章「大阪・四天王寺の1400年
太子が建立した大寺のあゆみ」
四天王寺の至宝が集結。太子信仰1400年に思いを馳せて
第3では、聖徳太子が建立した日本最初の官寺である四天王寺をクローズアップ。太子信仰の中核を担ってきた同寺に伝わる数々名宝秘宝を紹介し、その1400年の歴史を追っていく。
なかでも目をひくのは、四天王寺の由来や財産などを記録した国宝「四天王寺縁起(後醍醐天皇宸翰本)」だ。ダイナミックな手印は、なんと後醍醐天皇のもの。書写も同天皇によるもので、教科書にも載る歴史上の人物の息吹が感じられ、歴史ファンは心躍ることだろう。同じく国宝の「扇面法華経冊子」(巻第6)も、華やかな装飾に目を奪われる。

国宝「四天王寺縁起(後醍醐天皇宸翰本)」南北朝時代 建武2年(1335)、大阪・四天王寺 ※後期展示

国宝「扇面法華経冊子」巻第6、平安時代 12世紀、大阪・四天王寺 ※大阪展のみ

「聖徳太子絵伝(旧絵堂壁画)」16面、狩野山楽筆、元和9年(1623) 、大阪・四天王寺

[手前左]「如意輪観音坐像」鎌倉時代 13世紀、茨城・観音寺。[手前右]「如意輪観音坐像」鎌倉時代 建治元年(1275)、奈良国立博物館

「如意輪観音半跏像」平安〜桃山時代12〜16世紀、宮城・天王寺 寺伝によれば、聖徳太子建立の四カ所の天王寺のうち、奥州天王寺であり、元暦元年(1184)には再興されたという。太子信仰の全国的な広がりを示している