聖地身延山に誕生!1日1組限定の古民家オーベルジュ「迎賓館えびす屋」に託した宿坊女将の願い

オーベルジュの要となるキッチンも、プロフェッショナルなチームが編成された。東日本大震災で被災して東京へ避難したのち、代々木上原でオーガニックレストランを営できた伊藤雄士シェフを筆頭に、県内で活躍するつながりのある料理人やソムリエの協力で、身延の粋を集めた旬のメニューを開発して提供することが可能になった。

夕食の一例。地域由来の食材や調理法を採用

朝食の一例。夕食同様に小鉢で色とりどりの料理が提供され、朝からご機嫌だ

身延町は “幻の大豆”と言われている「あけぼの大豆」の産地。生産量が限られ生産者も少ないこの大豆を使った納豆は、純子さんは10年以上毎日手作りしている自慢の逸品。お土産に喜ばれているほか、覚林坊の公式通販サイトでも購入できる

霞が関の役人だったが、相手の顔が見える仕事がしたいと営農を志し、あけぼの大豆を知って身延町へ移住した小川貴志さん。純子さんの紹介で町内に畑を借り、少しずつ野菜の生産を始めている。収穫した野菜は、迎賓館えびす屋や覚林坊で使われている。補助金や交付金の申請時には、彼が前職で培ったスキルが大いに役立った

取材時に料理を担当してくれたのはソムリエの小寺洋平さんと、普段は甲府で予約制の居酒屋を経営する岩間健季(たけとし)さん。ともに山梨県で活躍中

覚林坊の名物にもなっている寺ビールが、迎賓館えびす屋に隣接する「農カフェZENCHO」で味わえる

寺ビールは今年4月に商品化され、「開眼寺ビール」として覚林坊で販売しているほか、現在クラウドファンディングでも先行発売中

宿に隣接する「農カフェZENCHO」。居心地のいい空間は、観光客だけでなく、近隣住民の利用も多い

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監修:全国寺社観光協会

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