本業の翻訳業を生かし多言語化にいち早く対応
訪日外国人に近年話題なのがおみくじ。しかし日本語版だけの寺社も多く、なかなか海外からの訪問客に内容が伝わらないのが実情だ。そんな中、原口昭一さんが企画する外国語版のおみくじが注目されている。
原口さんは通訳案内士(中国語)の有資格者。回数は減ったものの今でも中国語で日本を案内しているが、寺社を訪問をする際、必ず聞かれるのがおみくじのことだった。
だが、多くのお客さんが興味を持つものの外国語に対応していない場合が多い。この状況を解決すれば参拝者と寺社の双方が喜ぶはず。その発想から多言語のおみくじが生まれた。
「おみくじの文言を明日からの生き方の参考にするというのは、寺社に生きる日本の文化です。せっかくの日本観光、おみくじのことも正しく理解してもらいたい」と、多言語おみくじの裏面には各言語でおみくじそのものの解説も記載している。
現在は11の言語に対応。単独言語だけでなく日英併記や5か国併記のおみくじも展開している。
また、おみくじの引き方解説、漢数字からアラビア数字の対照表など、訪日観光客が何を知りたいのかを現場で観察している原口氏ならではの視点が大いに生かされているのもほかと一線を画す。
翻訳会社が提供する外国語のおみくじは、インバウンド需要に対応する多くの寺社に喜ばれている。
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【寺社Now26号(令和元年7月発行)】より
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