観光庁は2022年(令和4)4月1日、「訪日外国人旅行者周遊促進事業費補助金(歴史的資源を活用した観光まちづくり事業)=通称「歴まち」」の公募に関して、城泊から3事業、寺泊から2事業、古民家泊から8事業の計13事業の採択事業を公表した。
同事業は、訪日外国人旅行者の長期滞在や旅行消費額の増加などを目指す一環として、城・寺社・古民家などにおける「高付加価値な滞在環境を軸とした観光まちづくり」の成功事例を創出することを目的としている。
補助率は経費の2分の1。上限1000万円まで。受入環境整備のために必要な事業に関する経費や、体験型・滞在型コンテンツの充実と魅力向上のために必要な事業に関する経費が対象となる。
採択された事業名、団体名、地域は次の通り。
【城泊】(3事業)
▽津山城城泊及び歴史観光まちづくり推進計画(仮称)策定のための調査等委託事業(津山市観光協会、岡山県津山市)
▽丸亀城延寿閣城泊事業(丸亀市観光協会、香川県丸亀市)
▽平戸城CASTLE STAY食コンテンツ整備事業(狼煙、長崎県平戸市)
【寺泊】(2事業)
▽仁和寺と地方を繋ぐ文化体験型周遊寺泊プランの造成事業(仁和寺、京都府京都市)
▽大泰寺寺泊と地域周遊コース整備・広報事業(大泰寺、和歌山県那智勝浦町)
【古民家泊】(8事業)
▽分散型まちまるごとホテル「小川まちやど」 プロジェクト(あかりえ、埼玉県小川町)
▽新コンセプト「EDO HOTEL」による佐原の体験価値向上事業(NIPPONIA SAWARA、千葉県香取市)
▽奈良井宿古民家群活用プロジェクト(奈良井まちやど、長野県塩尻市)
▽徳川家康生誕の地・岡崎市庄屋古民家デジタルアートナイトステイ(岡崎市ナイトタイムエコノミー推進協議会、愛知県岡崎市)
▽京町屋の日本の歴史文化を取り入れたサービスを多言語SNS情報発信により訪日外国人客の周遊促進まちづくり(COCOROlife、京都府京都市)
▽天空の城“竹田城”城下町での宿泊滞在体験価値向上(松本一級建築士事務所、兵庫県朝来市)
▽訪日外国人旅行客に選ばれる「うきは」の認知向上と地域資源を活かした滞在/体験コンテンツ創出事業(tsumugi、福岡県うきは市)
▽出水麓初の武家屋敷ホテルにおけるアジア圏高所得者層をターゲットとしたインバウンド受け入れ整備事業(NOTE出水、鹿児島県出水市)