仏像たちが同窓会で150年ぶりの再会!奈良博「聖林寺十一面観音〜三輪山信仰のみほとけ」開幕

その他の主な出陳品

(三輪山信仰や神仏習合にかかわる遺宝の数々)

三輪山絵図 紙本着色 縦179.0 横127.0cm 室町時代 16世紀(奈良・大神神社蔵)【展示期間:2/5~2/27】  三輪山の山麓に鎮座する大神神社の、中世末期における神域の景観を描いた絵図で、当時の様子をしのぶことができる。中央の参道左手に大きく伽藍を構えるのが神宮寺の大御輪寺で、本堂にはかつて「十一面観音菩薩立像」が安置されていた

大国主大神立像 木造、彩色 像高68.9cm 平安時代 12世紀(奈良・大神神社蔵)  大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は、大神神社に配祀(主祭神にそえて祀られること)される大己貴神のこと。日本では大国主大神は、仏教の大黒天と同一視されたため、大黒天の姿で表される。袋を肩にかけた姿をしているが、古い作例では本像のように険しい表情をしている。平安時代にさかのぼる大国主大神(大黒天)像として貴重

大般若経 6帖(600帖のうち) 紙本墨書 (巻第十一)縦25.1 横7.0cm平安時代 12世紀(奈良・大神神社蔵) 大神神社に伝来した『大般若経』で、書風等から12世紀の書写と推定され、当初の600巻のうち500巻以上が現存する。「三輪山絵図」の画中に描かれる「大般若経蔵」に、かつて納められていたと思われる。神仏習合のあらわれとして、神社に伝来した仏典

子持勾玉 古墳時代・5~6世紀(奈良・大神神社蔵)
勾玉は伝統的な装身具ですが、祭祀の供え物としても多く用いられた。子持勾玉(こもちまがたま)は、玉が玉を生むような姿から、魂の再生や豊穣を祈る祭具と考えられる。三輪山の自然信仰を示す遺品の一つ

重要文化財 朱漆金銅装楯木製、漆塗り 各縦158.0 幅41.0cm鎌倉時代 嘉元3年(1305)(奈良・大神神社蔵) 日月を金銀で表わす一対の大楯。楯は敵の攻撃を防ぐ威力の象徴であり、その力を恃んで祭礼で用いられた。本作はその現存例であり、年紀を有するため、儀式に用いる武器の基準作として位置付けられる

1 2

3

4

関連記事

監修:全国寺社観光協会

    よく読まれている記事

    寺社関連プレスリリース

もっと読む

    クラウドファウンディング

もっと読む

    ミュージアム・イベント

もっと読む

    寺社Nowの書棚-Books-

もっと読む