いけばな発祥之地「京都・六角堂」で因数分解してみてわかったこと【聖徳太子千四百年大遠忌記念「花供養会」&池坊「春のいけばな展」】

令和4(2022)の花供養会は、聖徳太子千四百年大遠忌慶讃法要として催された(写真右は、法要を営む六角堂・田中良宜執事)

池坊(いけのぼう)」を因数分解して英語表記すると、(:Pond)×(坊=寺院・御堂:Temple)あるいは(坊=僧侶:Monk,Priest)となり、池の畔の御堂、あるいはそこにいる御坊さんと理解することができる。

聖徳太子創建と伝わる京都・六角堂(中京区)は、いけばな発祥の地として知られ、華道家元池坊の家元が代々住職(Head Priest)を務めている。初代住持は、太子に仕え、遣隋使として中国へ渡ったあの小野妹子。太子が身を清めるために入った池(Pond)が、聖徳太子沐浴の古跡として今も残る。

その池の畔の六角堂にて、桜咲く3月26日、聖徳太子千四百年大遠忌慶讃法要「花供養会(はなくようえ)」が行われた。

池坊の華道家が、草花の命に感謝し、本尊にいけばなを献華。僧侶が本堂内陣にて、聖徳太子の偉業を称える法要を行い、あわせて、華道上達・無病息災・開運厄除・心願成就・コロナ終息・世界平和が祈念された。

(写真上)読経の音がおごそかに鳴り響く中、池坊中央研修学院で優秀な成績を修めた華道家・川嶋孝憲さん(献華者)と三原初江さん(後見)が、草花の命に感謝して花を生け、御本尊に献華。(写真左下)六角堂副住職でもある次期家元・池坊専好さん。(写真右下)本陣に向かって右脇に「華道発祥之地」とあり、六角堂が歴史的に「いけばな発祥の地」であることが明示されている

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監修:全国寺社観光協会

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