「池坊(いけのぼう)」を因数分解して英語表記すると、(池:Pond)×(坊=寺院・御堂:Temple)あるいは(坊=僧侶:Monk,Priest)となり、池の畔の御堂、あるいはそこにいる御坊さんと理解することができる。
聖徳太子創建と伝わる京都・六角堂(中京区)は、いけばな発祥の地として知られ、華道家元池坊の家元が代々住職(Head Priest)を務めている。初代住持は、太子に仕え、遣隋使として中国へ渡ったあの小野妹子。太子が身を清めるために入った池(Pond)が、聖徳太子沐浴の古跡として今も残る。
その池の畔の六角堂にて、桜咲く3月26日、聖徳太子千四百年大遠忌慶讃法要「花供養会(はなくようえ)」が行われた。
池坊の華道家が、草花の命に感謝し、本尊にいけばなを献華。僧侶が本堂内陣にて、聖徳太子の偉業を称える法要を行い、あわせて、華道上達・無病息災・開運厄除・心願成就・コロナ終息・世界平和が祈念された。