大好評【東京長浜観音堂シリーズ第3弾】〜地域でホトケを守る〜聖観音立像(長浜市川並自治会蔵)

 

余呉湖、対岸に川並集落

川並集落は、「天女の羽衣伝説(帝王編年記)」で知られる余呉湖の北西岸に位置する。「羽衣伝説」のほか、「桐畑太夫と天女の伝説(桐畑太夫縁起)」、「天女の子を菅原道真とする伝説(北野神社縁起)」なども伝わり、天神信仰が広く浸透していたことがわかる。また、余呉湖北岸には「衣掛けの柳」と伝わる古木があったが、2017年の台風で倒れてしまい、今その姿は見られない。

氏神・北野神社は、この地を開発した桐畑太夫の子と伝える菅原道真と倉稲魂神(ウカノミタマノカミ)を主祭神とする。北野神社の境内社・新羅崎神社(旧称・新羅大明神)は、かつて余呉湖に突き出した新羅(白木)の森に鎮座し、聖観音(通称・白木観音)とともに、新羅の王子・天日槍(アメノヒボコ)を祀ったと伝える。

川並地蔵堂

川並地蔵堂

集落地先には7つの森があり、かつては森ごとに堂舎があったが、明治期に地蔵堂に統合された。現在、地蔵堂には、本尊地蔵菩薩半跏像のほか、平安期の薬師如来立像・聖観音立像・天部形立像2躯(長浜市指定文化財)や、三十番神像などが一堂に安置されている。

現在地蔵堂は、年に2度、春と秋の彼岸の日にのみ、拝観可能となっている。普段は非公開のため、この機会に東京長浜観音堂にて、そのお姿を拝んでいただきたい。

地蔵堂内

▪東京長浜観音堂 詳細情報


東京長浜観音堂は、観音文化の保存伝承の支援者を得るため、2021年7月にオープン。約2か月ごとに観音像を入れ替えて展示を行う。

開設場所「東京長浜観音堂」(JR東京駅八重洲口から徒歩5分)
東京都中央区日本橋2-3-21 八重洲セントラルビル4階
開設期間2021年(令和3)7月10日〜2022年(令和4)2月27日
※第3期「聖観音立像」(長浜市川並自治会蔵)の展示期間は、11月17日(水)から2022年(令和4)1月10日(月・祝)まで
※次回第4期「千手千足観音立像」(長浜市高月町西野 正妙寺蔵)の展示は、2022年1月12日(水)から2月27日(日)まで
入館料無料
休館日月・火曜日 / 祝日の翌日 / 年末年始(12月27日~1月4日)
 ※月曜日が祝日の場合、火曜日のみ休館
 ※火曜日が祝日の場合、水曜日休館
 ※祝日の次の日が土曜日の場合、土曜日も開館
開館時間10:00〜18:00

「東京長浜観音堂」特設サイト
「びわこ・長浜 観音の里」公式HP
Facebook:観音の里 長浜

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監修:全国寺社観光協会

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