住職はプレジデント!噂の香川・眞教寺「萬燈宿坊&珈琲店」に泊まって学んだイノベーティブな経営マインド

■ポイントその2:やるべきこと、費用を踏まえて計画

「10年計画は、寺院経営の収支、寺院改修の時期と費用、また費用の捻出方法も検討したうえで、10年後にどんな寺院になっているかという具体的なビジョン設定です。といっても、一度計画を立てて終わりではなく、毎年の微調整も必要です。眞教寺の場合は10年を5年ごとにわけ、5年後に見直しの可能性も想定して計画を立てました」

平成24年(2012)から一年間、立てた計画に沿って寺院を経営し、その期間で年間のキャッシュフローを正確に把握。そこに寺院の修理などまとまったお金が必要な案件を照らし合わせ、いつ、何をしていくか緻密に計画を練った。

決まったのは、折り返し地点に当たる平成29年(2017)に中心となる寺院本堂の大規模改修をすること、それまでの5年間には、鐘撞き堂の修復や墓地の整備、納骨堂の設営など、毎年一つずつやっていくこと。そしてこれらの大半を寺院の布施収入と少しばかりの門徒からの寄付で実施。

「住職となった当初は、ご門徒さんの数すら知りませんでした。そこで門徒数を調べ、そこからお預かりするお金のうち、毎年どのくらい貯金できるか計算したのです。すると毎年少しずつなら寺院の修復などに充てられることが見えてきたので、計画に盛り込みました」

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監修:全国寺社観光協会

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