COOL JAPAN FOREST 構想
まるで大地から巨岩が隆起しているかのような、圧倒的な存在感を放つ角川武蔵野ミュージアム。ICOM(国際博物館会議)京都大会2019で基調講演を行った世界的な建築家・隈研吾(くま・けんご)氏のデザインと聞けば納得だ。
図書館と美術館、博物館が融合した最先端の文化融合施設として、2020年(令和2)11月、ところざわサクラタウン内にグランドオープンした。埼玉県所沢市と大手出版社KADOKAWAによる共同プロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の中核施設と位置付けられ、日本のカルチャーを世界に発信する拠点となることが期待されている。
「ところざわサクラタウン」は、日本最大級のポップカルチャーの発信拠点として、イベントスペース、ホテル、ショップ、レストラン、ミュージアムなどを展開するほか、KADOKAWAの新オフィスや書籍製造・物流工場も備える複合施設だ。
その敷地内に、コンテンツの神様を祀る新たなる聖地、武蔵野令和神社(むさしの れいわ じんじゃ)が建立された。正式名称は、武蔵野坐令和神社(むさしの にます うるわしき やまとの みやしろ)。命名は、年号「令和」の名付け親とも言われている国文学者・中西進氏である。
武蔵野坐令和神社(以下、武蔵野令和神社)は、ところざわサクラタウンで行われる事業の安全・繁栄を願い、 各事業を有機的に結合させる役割を持ちながら、 施設内において①<祈りの場>②<憩いの場>③<賑わいの場>としての機能を果たすらしい。
寺社Nowは現地を訪れ、新たに誕生した聖地が発信しようとしているメッセージの解読を試みた。
動画「松岡正剛によるエディットタウンと本棚劇場語り」